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中田拓法 「FLOWER」

GALLERY MoMo Projects
終了しました

アーティスト

中田拓法
GALLERY MoMo Projectsでは、4月20日(土)から6月1日(土)まで中田拓法の個展『FLOWER』を開催いたします。本展では、被写体をさまざまなアングルから撮影し、そこからリアルな3DCGを作成するフォトグラメトリを利用した作品シリーズを展示いたします。

中田拓法は1982年埼玉県生まれ、2010年「シェル美術賞」、2011年「ワンダーシード」にそれぞれ入選、2014年に多摩美術大学大学院を修了しました。大学院在学中の2013年には、ANOTHER FUNCTION(東京・六本木)に於いて、本江邦夫氏の推薦により初個展を開催、その翌年には当ギャラリーでも初の個展を開催し、東京を拠点に発表を続けて来ました。2021年には、「WATOWA ART AWARD 2021 EXHIBITION」ファイナリストに選出、また、2022年には、「IMA next#34 Photography and Painting」においてグランプリを受賞しました。

初期作品では身近な風景と死をイメージさせる人物を、ロマン主義的で幻想的なイメージで描き、次第に風景そのものは現実から離れ、存在しない風景に現実味を与えて表現し、風景の持つ意味について人間の死と交錯させて考えを深めて来ました。しかし、中田の言う死は、現実の人間が死ぬと言うことではなく、自身の身近な風景に感じる死の気配であり、霊感のようなもので、異世界への入り口を感じさせるような作品となっています。
近年では、プログラミング言語を使ったデジタル技術を従来の制作に介在させる作品も展開させてきました。そうすることによって、数学的な思考への視点の変更が行われ、伝統的な絵画的言語だけでは到達できなかった概念に触れることができるようになるという確信を持って制作を進め、デジタル技術によって拡張された、第六感的な意味としての新たな霊感による絵画の制作を試みました。

このように作品を展開してきた中田ですが、2022年BankART AIRやANB Studio Programへ参加し、現代の写真表現の多様性の中に、制作の可能性を感じ、新たなリアリズムに挑戦しています。多視点から長時間モチーフを撮影し、一枚の平面画像にした作品は、中田が日常生活の中で自らが感じている日本の抑圧的な風潮へのひとつの折衷案を表現しています。また、このようにフォトグラメトリを利用することで、偶然性が加わり、これまで画家が意図的に構成した画面で成り立つ伝統的な絵画との違いを伺うこともできます。写真、絵画、ARで構成された中田の新たな試みを是非ご高覧ください。

スケジュール

2024年4月20日(土)〜2024年6月1日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
4月28日から5月6日は休廊
入場料無料
会場GALLERY MoMo Projects
http://www.gallery-momo.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-2-6 サンビル第3 2F
アクセス東京メトロ日比谷線六本木駅1b出口すぐ、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅3番出口より徒歩3分
電話番号03-3405-4339
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