終了した展覧会・イベントです
[画像: ©Shimpei Yamagami Archival Pigment Print 733 x 1100 mm]

山上新平 「liminal (eyes)」

POETIC SCAPE
終了しました

アーティスト

山上新平
POETIC SCAPEでは2023年3月4日より4月9日まで、鎌倉の海と波を捉えた山上新平の個展 「liminal (eyes)」を開催いたします。
山上の作品の変遷は、山上が一貫してこだわってきた「眼差し」の変遷と言えるかもしれません。実家近くの山中に入り撮影した初期のモノクロ作品三部作(「EQUAL」「SOW」「SPECTRUM」)は、自らの命を削るように森の深部に潜り、眼差しを少しづつ変容させながら生み出されました。続いて取り組んだ「The Disintegration Loops」では「脱力したまなざし」(当時の山上のメモより)により黒一色の前シリーズから一転、作品は豊かな色彩を獲得します。
波を撮る前、山上はチョウを撮影しています。鳥などに比べて動きが不規則で目で追えない被写体に対し、眼差しはどう反応するかという挑みでした。「とらえよう、つかもうとすることから脱却することで、触れるだけの眼が生まれました」(写真集の制作に向けた言葉より)。この「触れるだけの」眼差しを得て、山上は住処の鎌倉の海と波に挑み、写真集「liminal (eyes) YAMAGAMI」を完成させます。
山上は己の眼差しと同様もしくはそれ以上に「鑑賞者の眼差し」を重視しています。「『いかに見る人の眼差しに耐えられるか』それは一貫してコアにあるものかもしれません。」(前出の言葉より)。山上は苦闘の末に生み出した自分の写真から距離を取り、その反対側にいる鑑賞者の前に差し出します。そしてその写真が見られるとき、見る人の中に何らかの作用を引き起こす強度があるのかを常に問い続けています。写真は写真であって、写真は自分ではないと言い切る山上の作品は、自己表現というものから最も遠い位置にあります。

[関連イベント]
ギャラリートーク
日時: 2023年3月26日 (日) 18:00-19:30
登壇者: 山上新平 × 幅允孝(選書家:有限会社BACH代表)
会場: POETIC SCAPE
参加費: 1000円 (要予約、定員25名(一部立ち見あり))
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2023年3月4日(土)〜2023年4月9日(日)

開館情報

時間
13:0019:00
3月26日は17:30まで
休館日
月曜日、火曜日

オープニングパーティー 2023年3月4日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場POETIC SCAPE
http://www.poetic-scape.com/
住所〒153-0061 東京都目黒区中目黒4-4-10 1F
アクセス東京メトロ日比谷線・東急東横線中目黒駅東口より徒歩11分、JR山手線・埼京線恵比寿駅東口より徒歩20分
電話番号03-6479-6927
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません