若佐慎一「奇想天怪」

11月29日開始

アーティスト

若佐慎一

YUGEN Galleryは、今年を締めくくる展覧会にアーティスト、若佐慎一を取り上げます。若佐は、江戸時代以前の日本美術の系譜を踏まえつつマンガやゲーム、アニメのポップカルチャー表現を取り込んだ作風で日本における美の概念を表現しています。本展では平面作品と立体作品合わせて約30点を公開。

太古より不完全、不規則をよしとして「あいまい」に美を感じ取り、空間や時間のうつろいといった目に見えない領域に想像を働かせてきた日本的なる感性に未来を創るヒントがある、と若佐は話します。
「日本人には曖昧をよしとする文化がある。時と場合によって境界線の位置が変わることってすごく面白い。いろんな枠組みを取り払ってカオティックな状況を作り出せるのが日本の特徴なんじゃないか。これからますます混沌としてくる世界での共生を目指す上で、そんな日本の価値観がマッチする」
数百年来描かれてきた招き猫といった題材に漫画やゲーム、アニメのエッセンスを取り入れ、画面には魑魅魍魎が入り乱れる「奇想天怪」な世界が展開されます。

会期中には、毎月多彩なゲストを自身のアトリエに招くトークイベント「MONTHLY WAKASA」のスピンアウト企画として産業医の大室正志氏とのトークセッションも開催。足元にある価値観を見直し、そして現代の感性で日本の美意識をアップデートする若佐慎一。混迷する時代にリアルに生きるイマジネーションが広がる本展を、ぜひご高覧ください。

スケジュール

2024年11月29日(金)〜2024年12月16日(月)