尾潟糧天 「1/356000」

MJK Gallery
7月15日終了

アーティスト

尾潟糧天
MJK Galleryは、尾潟糧天による個展「1/356000」を開催します。

人と自然の関係性を基軸とし、海をモチーフとした作品で知られる新進気鋭のアーティスト、尾潟糧天。多様な視点を用いて自然との境界を見つめ直し、既存の風景の捉え方を変容させ、テクノロジーの手法に基づいた独自の制作プロセスを生み出しています。

本展では、これまで尾潟が作品を制作する上で用いてきた記憶の装置としてのアプローチから発展し、経験に基づいた物理・気象的な分析・調査をもとに制作された作品を展開します。ドローンを活用した制作プロセスは、波の物理的な生み出され方を細かく分析し、実際の海を地形的な座標、風速、風向き、波の流れといった側面をあらわにした上で切り取られます。

また、波だけでなく、岩場の環境から地域の風土といった周縁環境は、実際のフィールドワークで尾潟自身の目を通して作品プロセスに内包されていきます。『観測、研究は乾いた行為』と語る尾潟。展示作品は、自然環境を把握し制御しようとする人間の本能的な態度に挑み、自然のもつ神秘性、不可解さ、畏怖の念といった人間の理解を超えた自然の情景を写しとる、いわば写経のような作業から生み出されているものです。

陸と海の境界である海岸線は、世界中全て合わせるとその長さは356,000kmにも及びます。タイトルの「1/356000」は、世界の海岸線のひとつひとつを淡々と記録し続ける、尾潟自身の制作への態度を反映したものです。それぞれの場所への特別な感情はなく、あくまで「356,000分の1」という無機質な情報であるということを記述し続け、現在進行形で変化し続ける海岸線の今を切り取るものであることを表しています。観測的行為を起点とし作品として具現化するプロセスには、グローバルな共通意識にもつながる喫緊の環境問題を想起させ、鑑賞者に自然と人との関係を再考させるきっかけを与えてくれるかもしれません。

[関連イベント]
トークセッション
日時: 2024年7月15日 15:00〜16:00
ゲスト: 尾潟糧天、墨屋宏明(アートプロデューサー/DART 株式会社 CEO)
※定員15名、予約はinfo@art-mjk.comまで

スケジュール

開催中

2024年6月27日(木)〜2024年7月15日(月)あと13日

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日

オープニングパーティー 2024年6月28日(金) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://mjkgallery.com/events/1-356000/
会場MJK Gallery
https://mjkgallery.com/
住所〒111-0043 東京都台東区駒形2-6-4 丸山ビル2F
アクセス東京メトロ銀座線・都営浅草線浅草駅A1出口より徒歩3分、都営大江戸線・浅草線蔵前駅A7出口より徒歩5分
電話番号03-5830-3978
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