フランスの思想家、シャルル・フーリエは農業を中心に生産と消費の自律したサイクルによる2000人程度の「アソシエーション」(ファランジュ)を作ろうとしましたが、実現することができず、晩年は困窮の中で亡くなりました。しかし、この理想郷を作ろうとした運動と思想はピエール・プルードンといった近代アナーキズムに影響を与えました。アーティストへの影響も大きく、ベルリン・ダダのヨハネス・バーダーは全人類のための記念碑(Monument of All of Mankind)を提唱し、レトリスト・インターナショナルのジル・イヴァンはハシエンダ(The Hacienda)を、そしてシチュアシオニスト・インターナショナルのコンスタント・ニーヴェンホイス(Constant Nieuwenhuys)のニューバビロン(New Babylon)へと受け継がれていきました。
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