風間サチコ 《ゲートピア No.3》 (2019) 木版画(和紙、油性インク)、額、版木 60.5 x 91.5 cm

「ファランジェ」

KAG
11月23日終了

アーティスト

風間サチコ、坂口恭平、ジェン・リウ、绘造社 ドローイング・アーキテクチャー・スタジオ、マイケル・ラコヴィッツ
フランスの思想家、シャルル・フーリエは農業を中心に生産と消費の自律したサイクルによる2000人程度の「アソシエーション」(ファランジュ)を作ろうとしましたが、実現することができず、晩年は困窮の中で亡くなりました。しかし、この理想郷を作ろうとした運動と思想はピエール・プルードンといった近代アナーキズムに影響を与えました。アーティストへの影響も大きく、ベルリン・ダダのヨハネス・バーダーは全人類のための記念碑(Monument of All of Mankind)を提唱し、レトリスト・インターナショナルのジル・イヴァンはハシエンダ(The Hacienda)を、そしてシチュアシオニスト・インターナショナルのコンスタント・ニーヴェンホイス(Constant Nieuwenhuys)のニューバビロン(New Babylon)へと受け継がれていきました。

これらアーティストたちと同時代に生きたフランスの哲学者、アンリー・ルフェーブルは私たちのなにげなく生活する日常空間を、社会、国家といった政治的諸力によって作為的に生産されているものと捉えました。合理性を現実的なものへと還元し、即時的な欲求充足によって枯れていく批判的想像力は、日常生活において、どのように取り戻すことができるのでしょうか。

本展では、資本と国家が収奪しつつある空間に対し、芸術が、いかにしてカウンター・スペースとなりえるのかを検討し、今日におけるイデオロギーや新植民地主義、ディストピアとユートピア、疎外といった側面を照らし出す作品を紹介します。

スケジュール

開催中

2024年9月1日(日)〜2024年11月23日(土)あと48日

開館情報

時間
11:0024:00
日曜日は19:00まで
休館日
月曜日
入場料無料
会場KAG
https://hostel-kag.jp/
住所〒710-0055 岡山県倉敷市阿知3-1-2
アクセスJR山陽本線・伯備線倉敷駅南口より徒歩3分
電話番号086-441-8817
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