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高橋直宏 + 根本祐杜 「ミングル・マングル・アムニアム・ギャザラム」

Moon Gallery & Studio
終了しました

アーティスト

高橋直宏、根本祐杜
この度moon gallery & studioでは⾼橋直宏と根本祐杜による⼆人展「ミングル・マングル・アムニアム・ギャザラム/mingle・mangle・omnium・gatherum」を開催いたします。
この少々⻑く、呪⽂めいたタイトルは「寄せ集め、まぜこぜ」といった意味の単語を繰り返したものです。
「寄せ集め」と言うと“粗悪なものの集まり”や“特に考えなしに集められたもの”を指し、いい意味として使われることは多くありません。しかし、全体からいくつかの部分を切り離し、それらをある目的に従って元の所から別の所へ移動することだと捉えた場合、また違った意味合いになります。
例えば食肉の加工、野菜の収穫などは、動物という個体やある自然環境からの切り離しにあたり、それを商品として運び消費者の元へ届けることは移動にあたります。またある地域や別の国へ⼈々が移動することで文化が混ざり合い変化することも同様だといえます。さらに自らの能力を切り離し、道具や機械に移動(代替)させると考えれば、「寄せ集め」といえるものの範囲は大きく広がります。つまり「寄せ集め」とは単にものが集った状態を指すだけではなく“「切断」と「移動」によって、異なるもの同士が組み合わさり別の様態に変化した事物”だといえるのです。
⾼橋直宏は木を主な素材に、部位の組み換えが可能なバラバラ人体像や、既製品によって再構成された⼈体像など、「切断」を強調した作品を制作しています。近年では神話や物語に登場する怪物たちの改造された身体をモチーフに、人間が他者に対して持つ欲望や眼差しの変遷を彫刻しようと試みています。根本祐杜は粘土を中⼼に多彩な制作を行っています。排出される糞便や掘り起こした自宅の庭の土。自身が慣れ親しんだキャラクター。もう会えなくなった忘れがたい職場の同僚。多くの人からすれば無用なもの、日常に溢れ記憶から消えてなくなってしまう事物を再解釈し独⾃の造形によって再び蘇らせます。
⼆人に共通するのは、切り離行為や切り離されたものに焦点を当て、そして異なるものとして再び接近させていることです。技術や経済の発展、政治判断や戦争の発⽣によって「切断」のカタルシスと「移動」における摩擦や拒絶反応は、より露悪的かつ破滅的なものとして現れます。本展覧会は、もはや自明の営みである「切断」と「移動」を、錬⾦術が卑金属から貴金属を⽣成するが如く、ありふれた事物が変貌する様としての「寄せ集め」に魔術的な諸⼒を見出し、繰り返し唱え、注意深く見つめることを⽬的とします。

[関連イベント]
ワークショップ「ゴミやガラクタを集めて⼈体彫刻を作ろう!」
日時: 4月21⽇(日)13:00〜17:00
定員: 5名程度
参加費: 800円(お茶付き)
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2024年4月10日(水)〜2024年4月21日(日)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
月曜日、火曜日

クロージングパーティ 2024年4月21日(日) 18:00 から 22:00 まで

参加費: 1000円(アルコールあり)、500円(アルコールなし)

入場料無料
会場Moon Gallery & Studio
https://www.moon-gallery-studio.com/
住所〒110-0014 東京都台東区北上野2-3-13 上野ダイカンプラザ 1F
アクセス東京メトロ銀座線稲荷町駅より徒歩8分、東京メトロ日比谷線入谷駅1番出口より徒歩8分、JR上野駅入谷口より徒歩9分
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