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木村盛康「窯変禾目天目茶盌」 1992 陶 H6.5×W13.4×D13.3cm

木村盛康 「天目の心 ー いつまでもずっと輝き続ける」

艸居Annex
終了しました

アーティスト

木村盛康
京都、2024年7⽉13⽇ ― ⾋居アネックス(河原町⼆条)にて、特別展 ⽊村盛康「天⽬の⼼ ― いつまでもずっと輝き続ける」を開催いたします。⾋居アネックスでは初個展となります。本展では、《⽲⽬天⽬茶盌(のぎめてんもくちゃわん)》、《油滴天⽬茶盌(ゆてきてんもくちゃわん)》などの代表的な天⽬から、⽊村が⻑年に渡り探究し、独⾃の世界を確⽴した《松樹天⽬⽔指(しょうじゅてんもくみずさし)》、《窯変⽲⽬天⽬茶盌》、《耀変⽲⽬天⽬茶盌(ようへんのぎめてんもくちゃわん)》、《天⽬天空茶盌(てんもくてんくうちゃわん)》、《天⽬アンドロメダ茶盌》、そして、NASAに収蔵されている同シリーズ《天⽬満耀茶盌(てんもくまんようちゃわん)》を含む約20点を展⽰いたします。

天⽬は9000年という時を超え、今もなお⼈々を強く魅了し続けています。中でも、虹彩に輝く曜変天⽬は、「器の中に宇宙が⾒える」と評され、唐物全盛の室町時代には、茶盌の中で最⾼峰に位置付けられていました。今⽇、世界中で現存する曜変天⽬は、⽇本にある三盌のみで、⼤徳寺⿓光院蔵(京都)、藤⽥美術館蔵(⼤阪)、静嘉堂⽂庫美術館蔵(東京)となっており、すべて国宝に指定されています。

⽊村は、若い頃に安宅コレクション(現・⼤阪市⽴東洋陶磁美術館)の国宝・油滴天⽬を⾒て、天⽬を志したと⾔います。しかし、多くの作家が古典の再現を試みる中で、⽊村は、その油滴天⽬を原点にはせず、常に独⾃が思い描く天⽬を追求してきました。焼成するたびに無限に変化する天⽬。そのような中から⾃分のイメージに合った天⽬が⾒つかった時の喜びは計り知れないものがあると⾔います。

《耀変⽲⽬天⽬茶盌》は⾦、⻘、緑の複雑な⾊彩が細かく織りなす美しさを放っており、⾒る⼈を楽しませています。中国では、⽲⽬⽂様は兎の細い⽑を表し、⽇本では稲穂の細い⽑になぞらえて⽲⽬と命名されました。本展では《松樹天⽬⽔指》を展⽰しますが、⽊村は優れた《松樹天⽬茶盌》も多く制作しています。松樹天⽬は 1978 年に発表された天⽬で、松の樹⽪を⽂様とし美しさも際⽴っています。

スタジオを訪問すると、スポットライトを作品に当てて、「どうです。良いでしょう。」と歓喜溢れる弾みある声で、漆⿊の中に浮かび上がる天⽬の輝きを⾒せてくれます。⽊村が吹きかけた鉄釉が沸々と窯の中で混ざり合い、神秘的な表情作り出します。その多様な⾊彩を放つ天⽬に吸い込まれそうになる感覚、研ぎ澄まされた表現に国境や世代を超えて多くの⼈を魅了しています。

⽊村は来年90歳を迎えます。本展では、⽊村の70年の天⽬制作の中でもより顕著な代表作品を展⽰し、天⽬の無限の可能性を展覧いたします。

スケジュール

2024年7月13日(土)〜2024年8月7日(水)

開館情報

時間
13:0018:30
休館日
日曜日、月曜日
お盆、年末年始は休館
入場料無料
会場艸居Annex
https://sokyogallery.com/
住所〒604-0924 京都府京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F
アクセス地下鉄東西線京都市役所前駅より徒歩2分、京阪線神宮丸太町駅1番出口より徒歩11分、地下鉄烏丸線丸太町駅7番出口より徒歩15分
電話番号080-9745-8452
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