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[画像: 堀江美佳「Snow Melting Water (2/10)」 2022 手漉き和紙雁皮紙にサイアノタイプ・プリント/ Cyanotype Print on Handmade Gampi Paper H59 × W42 cm H23.2 × W16.5 in. horie0021]

堀江美佳 「雪解け水」

SOKYO ATSUMI
終了しました

アーティスト

堀江美佳
SOKYO ATSUMI では写真家、堀江美佳の個展「雪解け⽔」を開催いたします。今秋、⾋居本店(祇園)にて開催された個展に引き続き、初個展となります。

京都出⾝である堀江は、京都芸術⼤学で写真とデザインを学んだ後、ロンドンのキングストン⼤学へ留学します。帰国後の 2013 年より、⽯川県加賀市⼭中温泉を活動の拠点としています。住居兼アトリエである古⺠家近くの⼭から、⾼級和紙の原料として有名な雁⽪(がんぴ)という植物を採取し、側に流れる天然⽔を⽤いて和紙を漉き作品の⽀持体としてきました。⾃⾝で⼿作りした⼿漉き和紙に、四季折々に変化する⾃然の⾵景をサイアノタイプで映し出した作品は、海外の展覧会に参加するなど国内外で注⽬を集めています。19世紀に発明された古くからある写真⽅式「サイアノタイプ」を⽤いている点も堀江の作品の⼤きな特徴です。⻘⼀⾊で表現されるこの写真は、太陽光によって印画することができ、⽇本語の「⻘写真」という単語の語源にもなっています。

⽯川県の雁⽪だけでなく、写真を現像する、和紙を漉くなどの作業に⽋かせないきれいな⽔があることも制作において重要な事柄です。堀江の作品づくりにぴったりともいえる現在の環境に移り住んでから 10 年が経過しました。⾃然のうつろいを夢中になって撮影してきた堀江にとって、近年は万葉集の歌に出てくる⽇本古来の花や⽇本の織りや着物など、いつか途絶えるかもしれない⽇本⽂化を「学びたい、写したい、そして残したい」という強い思いを持ちながら⽣活・制作していると述べています。

太陽光で露光をする古典的写真技法と、地域に由来する⼿漉き和紙で表現する堀江の作品には美しさや儚さ、強さが共存しています。⻘⾊の豊かな階調には、⽂化の違いや時間経過を忘れて没⼊してしまうような奥深さや郷愁を感じることができるでしょう。また、現地に⽣息する雁⽪の刈り取りから、繊維の叩解、紙漉き、圧搾、乾燥という⻑く根気のいる⼯程を⾃⾝の制作時間の⼤半にあてることで、現代の⼤量消費社会や刻々と破壊されていく⾃然環境に警鐘を鳴らします。デジタル上でみる写真とはまた違う特別な空間で作品を是⾮ご⾼覧いただけましたら幸いです。

スケジュール

2023年12月12日(火)〜2024年2月1日(木)

開館情報

時間
11:0018:00
金曜日・土曜日は19:00まで
休館日
日曜日、月曜日
12月23日〜1月8日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttp://gallery-sokyo.jp/exhibitions/exhibitions-7924/
会場SOKYO ATSUMI
https://sokyogallery.com/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ304
アクセスりんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩7分, 東京モノレール天王洲アイル駅南口より徒歩8分、京急本線新馬場駅北口より徒歩9分、JR品川駅港南口より都営バス「天王洲橋」下車徒歩3分
電話番号080-7591-5212
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