この度Art Center Ongoingでは、メランカオリと大木裕之の2人展「いわひごと」を開催いたします。 メランカオリは1991年生まれの山羊座、アーティストであり占い師でもあります。これまで制作のテーマや素材、制作日を占いによって決めてきました。大木裕之は1964年生まれの牡牛座で、映像や身体パフォーマンス、インスタレーション、ドローイングで知られるアーティストです。
今回の展示に向けて、メランが日常的に行う占いや、生活の中で気になったキーワードは、「土星」「祝福」「丸」「ねこ」など、複数存在し、そこから着想を得たイメージが展示空間に広がっているとメランは話します。例えば、一つ目のキーワードである「土星」はメランの星座の守護星で、常に重要な存在とのこと。展示室を一周するチューブ管は、土星の輪を意識しているそうです。また「祝福」は、この展示期間の前後に、大木の誕生日(3/23)や、Art Center Ongoing 代表の小川の芸術選奨授賞式(3/11)、さらには土星の輪が地球から観測できなくなる期間の始まり(3/23)など、いくつかの祝福が重なったことから選ばれたもので、展示のタイトル「いわひごと」にも繋がっていきました。メランが行う占星術の世界では、ここ数年で星の位置が大きく変わり、それと同時に社会も新たな時代を迎える、と言われているそうです。それが祝福されることかは分かりません。ただメランは、その変化のなかで、近代社会の常識では捉えることのできなくなった星の声に耳を澄ませ、制作を行いたいと話します。
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