バディ・ダルル 《扉や窓のない国》(部分) 2016-2024年 ボールペン、マーカー、ブリストル紙、マッチ箱 サイズ可変 展示風景:「私たちの世界が燃えている」パレ・ド・トーキョー(パリ)2020年 撮影:オレリアン・モル 画像提供: パレ・ド・トーキョー

「MAMプロジェクト032: バディ・ダルル」

森美術館
1月19日終了

アーティスト

バディ・ダルル
「MAMプロジェクト032」は、シリア系フランス人アーティスト、バディ・ダルル(1986年、パリ生まれ)の移動する展覧会シリーズ「ランド・オブ・ドリームス(夢の国)」の第一章として位置付けられ、今後数年、国外のいくつかの会場に場所を移して展開される予定です。ダルルは、歴史的な出来事や、世界各地への移住というテーマ、そして自身のアラブのルーツを、フィクションと織り交ぜた作品で知られるようになりました。幼少期に弟とともに架空の国を想像し物語を作ったダルルは、当初、本を主要なメディアとした作品を制作していましたが、近年の実践ではアッサンブラージュ、コラージュ、映像などに発展させています。

本展は2014年に初めて来日したダルルのアパートの広さを再現し、その空間に過去10年間に制作された作品を集めて展示し、出会いと移住という彼の制作における中心的な主題を浮き彫りにします。ダルルはこれまで、自身の人生の物語と考えに、広島で原爆の犠牲となった日本人少女の佐々木禎子や、日本に今日暮らし働くシリア人移民など、他者の個人史を幾度となく融合させてきました。国境やアイデンティティ、地理的な制約を超えた普遍的な人間の問題を鋭く、時にユーモラスに、様々な視点を交えて描くことで、作品は政治的な意味合いを帯びています。

「ランド・オブ・ドリームス」は、東アジアから中東を経て、西ヨーロッパへと旅することで、16世紀にヨーロッパの植民地主義が拡大した軌跡を逆に辿ります。1543年にポルトガル人が初のヨーロッパ人として日本に上陸したことを起点にこれら3地域の様々な歴史を繋ぎ、中東を横断する経路を、フランスに移住したシリア移民の息子であるダルルの個人的な物語と呼応させながら探索します。

※「ランド・オブ・ドリームス」は、森美術館、ジャミール・アーツ・センター(ドバイ)、グルベンキアン・モダン・アート・センター(リスボン)により共同構想された企画です。

スケジュール

開催中

2024年9月25日(水)〜2025年1月19日(日)あと26日

開館情報

時間
10:0022:00
火曜日は17:00まで
9月27日・28日は23:00まで
10月23日は17:00まで
12月24日・31日は22:00まで
入場料[平日] 一般 2000円、大学生・高校生 1400円、65歳以上 1700円、中学生以下 無料
[土曜日・日曜日・休日] 一般 2200円、大学生・高校生 1500円、65歳以上 1900円、中学生以下 無料
※オンラインサイトよりご購入の場合は料金が異なります
展覧会URLhttps://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamproject032/index.html
会場森美術館
https://www.mori.art.museum/
住所東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
アクセス東京メトロ日比谷線六本木駅1C出口より徒歩3分(コンコースにて直結)、都営大江戸線六本木駅3番出口より徒歩6分、JR渋谷駅より都営バス「六本木ヒルズ」下車すぐ
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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