《秋の声(『少女倶楽部』第3巻第10号口絵原画)》1925年、蕗谷虹児記念館蔵

「大正・昭和のモダニスト 蕗谷虹児展」

平塚市美術館
10月5日開始

アーティスト

蕗谷虹児
蕗谷虹児(1898-1979)は、新潟県で生まれ、1913年に日本画家を目指して上京しますが、竹久夢二の紹介で少女雑誌の挿絵を描くようになると、またたく間に時代の寵児となりました。1925年には本格的に絵を学ぶためにパリに留学し、サロン入選や個展の開催により、画家として活動していくことに自信を深めます。しかし、1929年に生活のために志半ばで帰国。その後は再び少女雑誌の仕事を手がけ、1930年代にかけてモダンな女性像により人気の絶頂を迎えました。流行のファッションに身を包み、強い眼差しを持つ女性像は、近代的なライフスタイルにあこがれる多くの女性たちにとって象徴的なアイコンとして機能したといえるでしょう。戦後は、童話や絵本の挿絵のほか、アニメーションの仕事にも取り組み、少女向けの仕事から離れて新たな境地を開拓。晩年は、個展を中心に可憐な少女像を発表して変わらぬ人気を博し、1979年に80歳でその生涯を閉じました。1987年には、幼少期を過ごした新潟県新発田市に記念館がオープンし、現在にいたるまで多くの来館者に愛されています。

本展では、少女雑誌の表紙や挿絵の原画、パリ時代の作品、童話や絵本の挿絵の原画、アニメーションの原画など約500点が一堂に会し、およそ60年におよぶ虹児の画業を回顧します。大正から昭和戦前にかけて、文化や芸術が大衆のものとして浸透していく過程で、出版界の花形として虹児が果たした役割がいかに大きいものであったかを感じ取っていただくとともに、戦後の児童文化に残した足跡をご堪能いただければ幸いです。

スケジュール

2024年10月5日(土)〜2024年11月24日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
10月14日、11月4日は開館
10月15日、11月5日は休館
入場料一般 800円、大学生・高校生 500円、中学生以下 無料
展覧会URLhttps://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/20162006_00041.html
会場平塚市美術館
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
住所〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
アクセスJR東海道線平塚駅北口より徒歩約20分、JR平塚駅北口より神奈川中央交通バス「美術館入り口」下車、小田急小田原線伊勢柄駅南口より神奈川中央交通バス「美術館入り口」下車
電話番号0463-35-2111
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