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吉田克朗 「Katsuro Yoshida - and the starting point of Mono-ha」

ユミコチバアソシエイツ
終了しました

アーティスト

吉田克朗
この度、Yumiko Chiba Associatesでは、吉田克朗個展「Katsuro Yoshida - and the starting point of Mono-ha」を開催致します。

「もの派」とは、おおよそ1968年〜1972年までの間に活動した、石や木、紙や綿、鉄板やパラフィンといった「もの」を素材そのままに、単体で、あるいは組み合わせることによって作品としていた一連の作家の動向で、吉田克朗(1943‐1999)はその中心的な存在として知られています。
「もの派」の作品は、いわゆるインスタレーションとして展示されたのちは撤去され廃棄されたため、オリジナルの作品はほとんど残っていません。1986年にポンピドゥー・センタ(パリ)で開催された「前衛芸術の日本1910−1970」展をきっかけに、「もの派」作品の作者本人による再制作展示が始まり、私たちが現在、目にする作品の多くが、後年の再制作であるということは、「もの派」作品の特徴です。そのため、作家没後に再制作をすることは果たして可能なのか、その方法論や手法については議論する必要がありますが、この度、吉田克朗の制作ノートの調査を通じて、「もの派」時期の作品の制作思考、作品プランの解明が進み、当時の作品を再制作/再現することが可能になりました。

制作ノートとは、吉田が1966年4月〜1999年8月までの間に断続的に書かれたもので、その内容は作品制作に関する思考のメモから、日々の暮らしの様子を記した日記まで多岐にわたります。特に、1969年〜1971年および1978年のノートには「もの派」時期の作品に関する言及が多く、これらにより作品の成立や展開に関わる作家の思考をたどることができるようになりました。本展ではこの資料を基に《Cut-off(Paper Weight)》を展示し、作家没後の「もの派」作品を再制作/再現を行うものになります。
本作品は、1968年秋に吉田が関根伸夫の《位相―大地》の制作を手伝ったことをきっかけに生まれた作品で、《位相―大地》の経験は吉田にとって自身の「新しい美術」とは何かを問うものであり、その答えとして生まれた作品が本作品です。

本展では、その《Cut-off(Paper Weight)》の再制作/再現を中心に、彼の「Cut-off」(切り開く、切り取る)という概念を示す同時期の作品を紹介し、吉田にとっての「もの派」の起源に迫ります。
※また、この度没後25年を経て国内の美術館で初めての回顧展が神奈川県立近代美術館で開催され(その後埼玉県立近代美術館へ巡回)、本展はその開催に合わせて吉田克朗の制作活動の一端を紹介いたします。

スケジュール

2024年6月8日(土)〜2024年8月31日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
8月11日〜19日は休廊

オープニングパーティー 2024年6月8日(土) 18:00 から 19:00 まで

入場料無料
会場ユミコチバアソシエイツ
http://www.ycassociates.co.jp/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ ハリウッドビューティープラザ 3F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1c出口より徒歩1分、東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩11分
電話番号03-6276-6731
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