[画像: 《樹の水の音》2019年 楠に彩色、大理石  93×46.5×31cm 西村画廊蔵 Photo: 今井智己 © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery ※この写真は所蔵者の許可を得て撮影しています。実際の展示風景と異なります。]

「彫刻の森美術館 開館55周年記念 舟越桂 森へ行く日」

彫刻の森美術館
11月4日終了

アーティスト

舟越桂
遠くを見つめるまなざしを持った静かな佇まいの人物像で知られる彫刻家 舟越桂。
生涯を通じて人間とは何かを問い続けた彫刻家の作品の変遷とその創作の源となる視線に迫ります。

聖母子像や性別を感じさせない静謐な空気をまとった人物像は、その後、人間という存在の大きさや不思議さを象徴する山のようなイメージの人物像や、「祈り」の思いや行為に人間の姿を与えたという考えに至った「水に映る月蝕」(2004年)、そして東日本大震災がきっかけとなって制作された「海にとどく手」(2016年)、さらに両性具有の身体と長い耳を持った、人間を見つづける存在としての「スフィンクス」へ辿り着きます。一貫して人間の存在をテーマにしながら、様々に変容を遂げる作品を舟越は自ら「心象人物」と名付けました。

「手と目と頭を使って人間の像を作ることで、思考だけでの理解を越えて、人間を把握することに変わっていかないだろうか。その時間のつみかさねで、私も人間について考えていると思いたい。」
ーー『言葉の降る森』角川書店

具体的には目に見えない、しかし現実に人間がその回りに抱える問題、祈りや思いなどに人間の姿を与えながら、人間について考えることで舟越は「人は皆それぞれ、たった一度の人生を生きていく初めての存在なのだ」ということを証明するための物語を紡ぎ出そうとしていたのではないでしょうか。

本展が、自分と出会う場として、自分と向き合う時間として、皆様に届くことを願っております。

スケジュール

開催中

2024年7月26日(金)〜2024年11月4日(月)あと51日

開館情報

時間
9:0017:00
入場料一般 2000円、大学生・高校生 1600円、中学生・小学生 800円、毎週土曜日はファミリー優待日(保護者1名につき小・中学生5名まで無料)
展覧会URLhttps://www.hakone-oam.or.jp/specials/2024/katsurafunakoshi/
会場彫刻の森美術館
http://www.hakone-oam.or.jp/
住所〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
アクセス箱根登山鉄道彫刻の森駅より徒歩2分
電話番号0460-82-1161
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません