Kaspar Dejong 「3 times left」

LAID BUG

終了しました

アーティスト

Kaspar Dejong

2025年5月10日より、LAID BUGにて、Kaspar Dejongによるソロエキシビジョンを開催します。

アムステルダムを拠点に活動するKasparは、都市景観や人間が公共空間に残した痕跡に焦点を当て、さまざまなメディウムを用いて作品を制作するアーティストです。これまでにDMWギャラリー（2025/アントワープ、ベルギー）や、Art Rotterdam（2024/オランダ）、Christies Amsterdam（2023/オランダ）など、ヨーロッパを中心に作品展示を行なっています。

Kasparは、都市部でのフィールドワークを通じて、人間による環境への介入や、人工物の摩耗、自然発生的な変容がもたらす重層的な都市景観をリサーチしています。
ペンキがすり減った壁や路面のひび割れ、経年変化でまだらになったタイルの色……。身近な都市の風景に意図せず残された人間の存在の痕跡からインスピレーション得るだけでなく、作品を構成する重要な要素として取り込み、彫刻やペインティング、インスタレーションへと昇華します。

日本初個展となる本展では、新作のペインティングとサイトスペシフィックなインスタレーションを発表します。
仄かな紫や深い土色、不規則に現れるアクセントカラーなど、豊かな色彩表現が特徴的なペインティング作品には、Kasparが独自に精製した顔料が使用されています。
酸化した火山岩や、昨年日本を訪れた際に収集した天然素材（都市の残骸や未加工の有機的な要素）を粉砕・精製した顔料を使用した作品は、都市生活で見慣れたテクスチャーの美しさを再認識させます。

本展のタイトル「3 times left」には、都市の風景を漂流し、先入観にとらわれず対象を知覚する「サイコジオグラフィー」のアプローチが表現されています。
絶え間なく変化し続ける都市空間と、そこに遺された人間の営みの重層的な対話を浮かび上がらせ、新鮮な視点を提供するKaspar Dejongの作品に、どうぞご期待ください。

スケジュール

2025年5月10日(土)〜2025年5月31日(土)