「唐ごのみ ―国宝 雪松図と中国の書画―」

三井記念美術館
あと3日で開催
江戸に店を構え、京を本拠地とした豪商の三井家は、自らがパトロンとして支援した円山応挙やその弟子の絵画を多く蔵していました。当館の絵画コレクションの筆頭である円山応挙筆 「雪松図屏風」(国宝)は、京を代表する画家の名作として、幕末維新・震災・大戦の戦禍と幾多の困難を潜り抜けて、今日まで守り伝えられています。

そうした日本の絵画にくわえ、北三井家を筆頭とした各家においては、茶の湯の美意識に則った墨跡や、中国の宋〜元代の画家の名を冠した絵画もまた、歴代にわたって珍重されました。また、近代の新町(しんまち)三井家においては、9代当主・高堅(たかかた)が中国の古拓本の名品を盛んに収集し、それらは現在、聴氷閣(ていひょうかく)コレクションとして世界的に知られています。本展では、それらの北三井家・新町三井家旧蔵品を中心として、雪松図屏風と同様に、歴代にわたり珍重された中国の絵画や書および、それらに倣って日本で描かれた作品を紹介いたします。

くわえて、一部の作品については、江戸時代に記された鑑定書など、付属する資料と併せて展示いたします。作品の美しさと同時に、その作品がどのように受容されたかという「鑑賞の歴史」をも含めて、雪松図屏風とともに守り伝えられた数々の書画へ、思いを馳せていただければ幸いです。

なお、本展は東京国立博物館、台東区立書道博物館にて開催される展覧会「拓本のたのしみ」との連携展示となります。本展で展示されない当館蔵の古拓本の一部については、2025年1月4日〜3月16日の日程で、台東区立書道博物館にて展示される予定です。

スケジュール

2024年11月23日(土)〜2025年1月29日(水)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
年末年始(12月27日~1月3日)、1月14日は休館
1月13日は開館
入場料一般 1200円、大学生・高校生 700円、中学生以下 無料
会場三井記念美術館
https://www.mitsui-museum.jp/
住所〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A7出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線日本橋駅B11出口より徒歩4分、JR東京駅日本橋口より徒歩7分
電話番号050-5541-8600

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