ジャヌアリオ・ジャノ 「Otherness: An Inventory of Desire (The Sunset)」

Gallery Restaurant 舞台裏
10月14日終了

アーティスト

ジャヌアリオ・ジャノ
「Gallery & Restaurant 舞台裏」では、アンゴラ出身で現在はアンゴラ・イギリス・スペインの3か国を拠点に活動する学際的なビジュアルアーティスト、ジャヌアリオ・ジャノ(Januario Jano)の個展を開催します。アーティストにとって日本での単独の個展開催は初めてであり、インスタレーションを中心とした新作が展示されます。

本展のタイトル“Otherness: An Inventory of Desire (The Sunset)”を直訳すると、「他者性: 欲望の目録(夕日)」という意味になるでしょう。これは、個人のアイデンティティや欲望が、他者による介入と複雑な社会的記憶なしには成立し得ないことを物語っています。ジャヌアリオ・ジャノは、1979年にアンゴラに生まれました。これは、アンゴラが1975年にポルトガルから独立してからわずか5年後のこと。被植民地として長く支配を受けてきたアンゴラでは、独立後も2002年まで内戦が続きました。ジャヌアリオ・ジャノの作品には、このような歴史の中で生まれた様々な記憶、民族の移動や文化的な同化といったテーマが反映されています。

この展示の中心的な作品《Pano Pano》(2024)と《Mponda (MW001)》(2024)は、アンゴラにおける布や織物の文化を参照しています。”Pano”はアンゴラにおける布を、”Mponda”は主に西アンゴラのアンブンドゥ人が個人的な思い出の詰まったものを入れるために使用するベルト状の木綿の袋を指す言葉。アーティストは、アンゴラの歴史を象徴する素材をメディウムとして用い、大胆に再構成することで、新たな生命を吹き込んでいます。これらのオブジェは空間の中に意図的に配置されており、鑑賞者は作品と空間の双方に織り込まれた物語の中に身を置くのです。

近年になって少しづつその風向きが変わってきたとはいえ、最新の芸術動向を日本で鑑賞できる機会はまだまだ多いとは言えません。本展は、これまで長きにわたって周縁化されてきたアフリカ現代美術の現在を紹介するとともに、グローバル・ノース中心主義を内包する現代芸術シーンを相対的に見つめなおすための一石を投じる試みでもあります。

スケジュール

開催中

2024年9月7日(土)〜2024年10月14日(月)あと17日

開館情報

時間
11:0020:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料無料
展覧会URLhttps://artsticker.app/events/39668
会場Gallery Restaurant 舞台裏
https://artsticker.app/butaiura
住所〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F
アクセス東京メトロ日比谷線神谷町駅2番出口より徒歩1分、東京メトロ南北線六本木一丁目駅2番出口より徒歩9分
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