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「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう」展

シアターねこ
終了しました

アーティスト

飯山由貴
NPO法人シアターネットワークえひめでは、2020年度より文化庁委託事業において、精神疾患による幻聴幻覚を聞き取りし、絵や言葉にした幻聴・幻覚カードを使って幻聴幻覚ワークショップを行ってきました。現在までの取組みの中間報告として幻聴幻覚ワークショップ等の映像や《幻聴幻覚カード》の原画の展示をします。

また、美術作家・飯山由貴の映像作品を展示します。飯山が精神障がいのある妹と他の家族とともに制作した《あなたの本当の家を探しにいく》《海の観音さまに会いにいく》そして、戦前まで東京にあった王子脳病院の症例誌(診療録)の資料を研究する歴史研究者へのインタビュー《hidden names》などを展示します。

幻覚を主な症状とする統合失調症は、世界に100人に1人弱の割合で現れる病気です。精神疾患も多くの疾患と同じようにまるで交通事故のような偶然で罹患します。精神疾患、精神障がいは、見えにくい疾患のため「わからない・知らない=こわい」などの偏見の対象になってきました。ですが、根深い差別と偏見のため、精神疾患本来の困難だけでなく、日常生活や社会生活、多くの人が当たり前に描く未来にも様々な生きづらさを伴います。そして、その生きづらさの中で思いがけず命を落としてしまう人たちもいます。その人たちも私たちのようにあるがままの自分で平和に暮らすことを願っていたはずです。

「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう。」この言葉は、幻聴幻覚の聞き取りで出会った、精神障がい者福祉支援施設に通うヒアリング参加者の言葉です。

シアターネットワークえひめは、幻聴幻覚の表現に関わる取組みを重ねながら、障がいのある人と障がいのない人が幻聴幻覚に向き合い、語り合い、互いに不安や葛藤を抱きながら共感の場を少しずつ開いてきました。精神障がいのある人たちの言葉に出会い、幻聴幻覚について知ることは「他人事にしない」社会にしていくための活動です。

[関連イベント]
1. ギャラリートーク(各回14:00~15:00)
進行: 森本しげみ(NPO法人シアターネットワークえひめ代表理事)
第1回: 7月15日(土)14:00〜15:00
話す人: 有門正太郎(俳優、演出家、劇作家)、飯山由貴(美術作家)、《わたしの幻聴幻覚》関係者
第2回 7月16日(日)
ゲスト: 仙石桂子(四国学院大学社会学部准教授)
話す人: 《わたしの幻聴幻覚》関係者
第3回: 7月23日(日)
話す人: 和泉明子(㈱MIDORIYA代表取締役)、富久千愛里(美術家)、《わたしの幻聴幻覚》関係者
第4回: 7月29日(土)
ゲスト: 伊藤義徳(人間環境大学総合心理学部教授)
話す人: 《わたしの幻聴幻覚》関係者
2. シンポジウム「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」
日時: 7月22日(土)13:00〜16:00
場所: シアターねこ
料金: 無料
第1部 13:00〜13:45
テーマ: 「OUTBACKアクターズスクールの活動紹介」
進行: 大澤寅雄(文化生態観察/NPO法人アートNPOリンク理事長)
ゲスト: 中村マミコ(OUTBACKアクターズスクール校長)
第2部 14:00〜16:00 
テーマ: 「共に生きる社会ってなに?~表現やアートができること」
進行: 戸舘正史(文化政策/アートマネジメント)
ゲスト: 大澤寅雄(文化生態観察/NPO法人アートNPOリンク理事長)、土谷享(美術家)、中村マミコ(OUTBACKアクターズスクール校長)、森真理子(厚生労働省 障害者文化芸術計画推進官)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2023年7月13日(木)〜2023年7月30日(日)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
月曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://theaterneco.main.jp/?p=6635
会場シアターねこ
https://theaterneco.main.jp/
住所〒790-0806 愛媛県松山市緑町1-2-1
アクセスJR予讃線松山駅より市電「大街道駅」下車徒歩5分、JR予讃線松山駅より市電「赤十字病院前駅」下車徒歩5分
電話番号089-904-7025
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