「底・裏を愉しむ」

瀬戸蔵ミュージアム
本日まで
やきものには、その作品の顔となる場所があり、鑑賞に際してはその場所を正面にして様々なことを感じ取っていきます。その正面の多くは側面であったり内側であったりしますが、作品には「底」や「裏」と呼ばれる場所もあります。この「底」や「裏」と呼ばれる場所は、普段目に触れないことが多く、鑑賞という行為からは往々にして外れてしまうことが多い場所でもあります。

しかし、作品をより深く知るためには、「底」や「裏」ほど魅力に満ち、私たちを愉しませてくれる場所はありません。例えば、茶道で使われる茶碗の高台の形状には割高台や蛇の目高台など様々な形があり、裏側にすることで初めてそれに気付く愉しさがあります。またやきものを調査するとき、その作品の底や裏をじっくりと見ることにより、土の調子を調べたり、どのように窯で焼成したかの痕跡をさがしたり、釉薬が掛かるきわを観察することで重ね塗りがあったのか、釉調はどうなのかなど、やきものの底や裏は、たくさんの情報を私たちに伝えてくれます。

本展では、国際芸術祭「あいち」地域展開事業「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」のテーマに合わせて、瀬戸蔵ミュージアムが所蔵する作品の「底・裏」を表にした展示を行います。本来は行われない展示方法をとおし、「底・裏」に注目し、やきもの鑑賞の愉しみのひとつとしてご覧いただけたら幸いです。

スケジュール

開催中

2024年10月12日(土)〜2024年11月4日(月)本日まで

開館情報

時間
9:0017:00
休館日
10月28日は休館
入場料一般 520円、大学生・高校生・65歳以上 310円、中学生以下 無料
展覧会URLhttps://www.seto-cul.jp/information/index.php?s=1728605531
会場瀬戸蔵ミュージアム
https://www.seto-cul.jp/setogura-museum/
住所〒489-0813 愛知県瀬戸市蔵所町1-1
アクセス名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅より徒歩5分
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