「DOLLY」

CON_

終了しました

アーティスト

ジュリアン・ヤコブ・クニアー、フリッツ・シファース、ルーカス・シュトゥーヴァー

この度、CON_で、Julian-Jakob Kneer・Fritz Schiffers・Lukas Stöverによるグループ展「DOLLY」を2025年4月25日(金)-2025年5月25日(日) まで開催します。

CON_は、Julian-Jakob Kneer、Fritz Schiffers、Lukas Stöverによる共作《DOLLY》を初公開いたします。
《DOLLY》は、かつての静物画のように緻密に構成されながらも現代ハリウッドの映画美学によって映像化された短編作品です。それは、真夜中のドライブという過剰な演出の中に展開される、ひとりの人物の肖像劇。その姿は、コスチュームの襞や背景の陰影、わずかな所作と張り詰めた音の余白によって、徐々に浮かび上がります。名を持たぬその存在は、物語という輪郭を持たず、映像という仮構の中で無数の参照—映画の記憶、消費される美、匿名の夢—と戯れながら、ただそこに“いる”。併せて展示されるプリント作品は、映画の中から滲み出たもうひとつの現実。それぞれが古びた記憶、あるいは失われたフィルムの断片を装いながら、独立した“像”として佇んでいます。一枚一枚に施された劣化の痕跡—疑似的なパティナ—は、過去を装う未来、再生された幻としてのイメージをまとい、スクリーンの光が残した残像のように、静かに、そして確かに語りかけます。映像とプリント。ふたつは互いに寄り添いながら生まれ、相手の文脈となり、ひとつの身体を成す。それは、失われた記憶の美学に捧げられた、反復と再構築の詩。

“DOLLY” は、Julian-Jakob Kneer、Fritz Schiffers、Lukas Stöver の三者による初の協働作品です。

スケジュール

2025年4月25日(金)〜2025年5月25日(日)