「Collection 3　国立美術館コレクション・プラス刑部人とギュスターヴ・クールベ　―風景画家たちの眼」

栃木県立美術館

10月26日開始

アーティスト

ギュスターヴ・クールベ、刑部人

刑部人（1906-1978）は、栃木県下都賀郡都賀町（現在の栃木市）に生まれた画家です。東京美術学校西洋画科に進学して和田英作に師事し、在学中から帝展などで人物画を発表していました。しかし、刑部の関心は風景へ徐々にと移っていきます。そして終戦の翌年、1946年からはじまる画家・金山平三との写生旅行は、刑部の風景画家としての成長に大きな影響を与えました。

日本の風景を様々な角度から描いた刑部ですが、その根底には19世紀フランス美術、特にギュスターヴ・クールベ（1819-1877）をはじめとした風景画家たちへの憧憬がありました。第4回日展で特選となった際には、審査員の何人かはクールベとの類似を指摘したと伝えられています。このような指摘に着目し、本展では国立西洋美術館所蔵のギュスターヴ・クールベ作品2点とともに、当館所蔵の刑部人作品を紹介します。

スケジュール

2024年10月26日(土)〜2024年12月22日(日)