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クリスティアーネ・レーア Little Bow Form 小さな弓の形, 2013 glass stalks 草の茎 11 x 12 x 12cm

クリスティアーネ・レーア 展

kōjin kyoto
終了しました

アーティスト

クリスティアーネ・レーア
タグチファインアートでは上記の期間、kojin kyoto にてドイツの彫刻家クリスティアーネ・レーアの個展を開催致します。

クリスティアーネ・レーアは1965年、ドイツ、ヴィースバーデン生まれ。ボン大学で考古学や歴史学、マインツ大学で芸術教育学などを学んだ後、デュッセルドルフ美術大学で学び、1996年にヤニス・クネリスからマイスター・シューラーリン資格を取得。現在はドイツ、ケルンとイタリア、プラートを拠点に活動しています。ミラノ近郊ヴァレーゼのパンザ・ヴィラ・アンド・コレクションにおける個展をはじめ、世界各地で展覧会を開催。作品は多くの美術館や著名コレクターの所蔵となっています。彼女は2016年のピーノ・パスカーリ賞の受賞者であり、ミニマルアートとアルテ・ポーヴェラの正当な後継者として世界的に注目されている作家の一人です。

クリスティアーネ・レーアは、自然界に存在する植物の種子や茎、馬の毛や犬の毛といった、普通彫刻には使われない素材を使って立体作品を制作し、形態や空間を研究しています。タンポポの綿毛を敷き詰めたクッション、キヅタの種子を積み重ねた寺院、草の茎を寄り添わせたドーム、アザミの種子をヘアネットに詰め込んだ袋、針と馬の毛によって生み出された“あやとり”のような形態、などです。それらは、近づいて見るまでその存在すら見逃してしまいそうなほど小さく繊細ですが、仔細に観察すれば、次第に堅固な構造物に姿を変え、周囲の空間を支配するほどの存在感で、わたしたちを圧倒します。

作品に使用されている素材ばかりが注目されがちですが、レーアの制作の本質は、素材そのものが本来的に備えている構造や機能をじっくりとそして正確に見極め、それらが視覚的により増幅されるように再構築することです。素材や空間との忍耐強い対話を通して、彼女は世界の背後にあって自然や有機物を成立させている数学的な法則や力、秩序や建築的な構造を探求しています。

2007年のギャラリーAクワッド(東京)での日本初個展以来、2014年の資生堂ギャラリー(東京)におけるグループ展「せいのもとで」、2015年のヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)での個展「宙をつつむ」、2017年の佐倉市立美術館(千葉)におけるグループ展「カオスモス5:一粒の砂に世界を見るように」、タグチファインアート(東京)における5回の個展など、レーアは日本でも精力的に作品を発表してきましたが、これまで関西ではその仕事の全容を見ることができませんでした。今回の Kojin Kyoto での個展が、待望されていた関西での初めての展覧会となります。

展示は独立した3層構造を持つ kojin kyoto の空間を最大限に利用します。1階にはオイルパステルよる大型のドローイングと立体作品を展示。2階には二つの壁を繋ぐ馬の毛によるインスタレーション作品を設置。3階にはグラファイトによるドローイングを展示予定です。鴨川に臨む大きな窓を持つ会場の特徴を活かし、京都の美しい景観と一体化したレーア作品の繊細さと力強さをご堪能頂ければ幸いです。

スケジュール

2024年10月14日(月)〜2024年11月3日(日)

開館情報

時間
13:0019:00
10月31日、11月1日・2日は13:00〜21:00
休館日
会期中無休

オープニングパーティー 2024年10月13日(日) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
会場kōjin kyoto
https://kojin-kyoto.com/
住所〒602-0855 京都府京都市上京区上生洲町248-6
アクセス京阪線神宮丸太町駅5番出口より徒歩5分、地下鉄烏丸線丸太町駅1番出口より徒歩15分
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