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木村直 「大阪にあったハンセン病棟療養所」

千鳥文化
終了しました

アーティスト

木村直
外島保養院は、1907(明治40)年に公布された「癩予防ニ関スル件(法律第11号)」に基づき、全国5ヵ所に設置された公立療養所の一つとして、1909(明治42)年に現在の大阪市西淀川区に開設されました。しかし、1934(昭和9)年9月21日未明、史上 最大規模の「室戸台風」が高知県室戸岬付近に上陸し、大阪を含む京阪神地方に甚大な被害をもたらしました。外島保養院の施設 はほぼ全壊し、入所者597名のうち173名が命を落とし、職員や工事関係者を含む犠牲者は196名にのぼりました。
この悲劇の主因は、療養所に適さない1級河川の河口、海抜ゼロメートル地帯に建設されたことにありました。さらに、差別を背景とした反対運 動によって移転計画が実現しなかったことが災害を深刻化させ、「ハンセン病への差別が生んだ人災」と言われています。

現在、外島保養院の跡地は工場地帯として再開発され、当時の面影はほとんどありません。これらは、未来の全国のハンセン病療養所の姿なのではないかと考えられます。それ程までに、日本の全国のハンセン病療養所は次世代への継承をどのように行うか、個別具体的な構想が外側から見えてきません。そこで本展では、外島保養院の現在の姿に焦点を当てつつ、人々の記憶から消えつつ あるハンセン病療養所の景色を考察します。

スケジュール

2025年3月14日(金)〜2025年3月23日(日)

開館情報

時間
11:3018:00
休館日
火曜日、水曜日
入場料無料
展覧会URLhttp://chidoribunka.jp/2025-3-14-23-木村-直『大阪にあったハンセン病棟療養所』/
会場千鳥文化
http://chidoribunka.jp/
住所〒559-0011 大阪府大阪市住之江区北加賀屋5-2-28
アクセス地下鉄四つ橋線北加賀屋駅4番出口より徒歩4分
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