日本の伝統陶芸の歴史をつくってきた日本工芸会陶芸部会の活動が2022年に50周年を迎えます。その陶芸部会の母体となる日本工芸会は、1950年に施行された文化財保護法による「無形」＝「技」の保存と活用を目的とした考え方に同調した工芸家たちにより1955年に発足しました。その前年となる1954年には文化財保護委員会の主催で「第1回無形文化財 日本伝統工芸展」が開催され、今日に繋がる日本伝統工芸展の歴史をスタートさせています。

本展覧会では、伝統陶芸を支えてきた日本工芸会陶芸部会の活動を振り返りつつ、さらにはこれからの伝統陶芸の歩みを考える機会とし、歴代の人間国宝（陶芸、個人）の代表作から新進作家の最新作までを3部構成で紹介します。

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愛知県陶磁美術館は、日本最大級の窯業地である愛知県瀬戸市に、愛知県政100年記念事業として1978（昭和53）年6月1日に開館しました。以降、日本やアジアを始めとする世界各地の様々なやきものを蒐集し、3点の重要文化財を含む約8,300点のコレクションを擁す国内屈指の陶磁専門ミュージアムに成長しました。
常設展では原始から現代までの日本陶磁のほか、世界各国の陶磁文化も紹介しています。年4回開催している企画展では、陶磁を中心に、地域、時代、作家、生活文化など、様々な視点からテーマを捉え、歴史的文化財としてのやきもの、芸術作品としてのやきもの、日常の生活とともにあるやきものなど、その多様な価値と魅力を紹介しています。
作陶体験ができる陶芸館や、敷地内から発掘された平安時代から鎌倉時代の窯が見られる古窯館もあり、やきものを見て、作って、感じることで、どなたでも新しい発見をしながら一日ゆっくり過ごしていただけます。
2023年6月19日から、改修のため休館します。2025年4月にリニューアルオープン予定です。

「未来へつなぐ陶芸 ―伝統工芸のチカラ」

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