「『迂回しながら絵画へ近づく。』そして『暮らしの中に制作がある』ということ。」

ASTER Curator Museum
残り2日

アーティスト

O JUN、菊谷達史、桜井旭一
今回のタイトルである『「迂回しながら絵画へ近づく。」そして、「暮らしの中に制作があるということ」』という言葉は、はじめO JUNの作品を見た時に思いついたものだ。O JUNの制作態度は、パフォーマンス的であり、絵画制作以外の日常についての言及がふんだんに(隠されて)盛り込まれている。

なかなか適切な言葉がないのだが、日記的、あるいは私小説的といったところだろうか。この二つの、「日記的」あるいは「私小説的」という点は、菊谷達史や桜井旭にも当てはまる。ピッタリそのまま重なるわけではないにしろ、二人とも、記録的であり、日常的で、体験的なのである。そして、それらの出来事は「絵を描く」ということをきっかけにして起きる。

絵を描くことがことの始まりであり、そしてそれはどちらに展開するかわからないプロセスに至り、そして終わりを迎える。絵は全ての場面にあるのだが、そのどこでも主役ではなく、制作中に起きる小さな日常的な、しかし結論もないような出来事を盛り立てる。

まるでシナリオライターのように。絵は強く存在しているのだが、また語られないことの多さも私たちに伝える。さて今回は、O JUN、菊谷達史、桜井旭の3人の新作を含む絵画、ドローイング、映像作品で構成したグループ展によって絵画の豊かな、そして不可思議な面を紹介したい。この3人の作品を通して絵画はまだ十分に面白いものであるということを伝えるために。それを感じていただけたら幸いである。

スケジュール

開催中

2024年7月14日(日)〜2024年11月17日(日)あと2日

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料1000円、学生 無料
展覧会URLhttps://aster-g.com/pages/137
会場ASTER Curator Museum
https://www.aster-g.com/
住所〒920-0061 石川県金沢市問屋町1-99
アクセス北陸鉄道浅野川線三口駅より徒歩12分、JR金沢駅西口より北鉄バス(コマツ金沢工場行き)「直江」下車徒歩5分
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