「周辺・開発・状況 -現代美術の事情と地勢-」

下瀬美術館
4月26日開始

アーティスト

遠藤薫、オミョウ・チョウ、金理有、久木田大地、ムハマド・ゲルリ、鈴木操、鄭天依、MADARA MANJI、ソー・ユ・ノウェ
このたび下瀬美術館では2025年4月26日(土)から7月21日(月・祝)まで「周辺・開発・状況―現代美術の事情と地勢―」展を開催いたします。

本展は2024年に<ベルサイユ賞>(ユネスコ本部創設の建築賞)を受賞した記念として行われる特別企画展で、当館にとって初の現代美術展となります。チーフキュレーターに美術家の齋藤恵汰を迎え、コキュレーターとして松山孝法、李静文、根上陽子が参加いたします。

また中国、インドネシア、韓国、ミャンマー、シンガポールなど、東アジアにルーツを持つアーティストが参加する国際展として日本からは遠藤薫、金理有、久木田大地、鈴木操、MADARA MANJI、韓国からオミョウ・チョウ(Omyo Cho)、中国からジェン・テンイ(鄭天依)、インドネシアからムハマド・ゲルリ(MuhamadGerly)、ミャンマーからソー・ユ・ノウェ(Soe Yu Nwe)が参加いたします。

アーティスト9組とキュレーター4名はそれぞれ1980年~2000年生まれの若手作家・キュレーターで、海外拠点の4名は日本の美術館では初となる作品発表の機会となります。

<ベルサイユ賞>にて「世界で最も美しい美術館」に輝いた下瀬美術館の建築は、2014年に「建築界のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー賞を受賞した坂茂(ばん・しげる)によるもので、広島県大竹市の海岸線と平行にエントランス棟、企画展示棟、管理棟が並び建ちます。各建物が渡り廊下でつながれており、それらを長さ190m、高さ8.5mの「ミラーガラス・スクリーン」で一体化。このミラーガラス・スクリーンに周囲の自然が映り込むことで、建築の存在が瀬戸内の風景に溶け込み、美しい景観を形成しています。

今回チーフキュレーターの齋藤は、このミラーガラス・スクリーンによる美術館と周辺環境の一体化から思考を開始しました。また造船開発の技術を使った可動展示室、美術館の向かいに日本屈指の観光地である宮島を擁する立地状況を踏まえ、それらに応答していく展示として構成いたしました。この美術館と宮島の関係を相似形に展開していけば、やがて広島県と瀬戸内海の関係や、日本と東アジアの関係を再考するヒントになるのではないかと考えたのです。「周辺・開発・状況―現代美術の事情と地勢―」というタイトルは、「environment」以外にも多元的な意味がある日本語の環境という単語からインスピレーションをうけ展開されたキュレーションを表現するものです。

私たちは周辺に存在する出来事や開発の現場、あるいはある状況に接した際に私たちに与えられる効果のことを「環境」と表現します。本展に集う9名のアーティストが下瀬美術館というフロンティアを目の前にして、そこから生じる出来事や現場や状況に対してどのような作品を発表するのか、是非ご高覧ください。

スケジュール

2025年4月26日(土)〜2025年7月21日(月)

開館情報

時間
9:3017:00
(入館は16:30まで)
休館日
月曜日
(祝休日の場合は開館)
入場料一般 2000円、大学生・高校生 1000円、中学生以下 無料
展覧会URLhttps://simose-museum.jp/exhibition/post-1470/
会場下瀬美術館
https://artsimose.jp/
住所〒739-0622 広島県大竹市晴海2-10-50
アクセスJR山陽本線玖波駅東口より徒歩22分。JR玖波駅東口、またはJR大竹駅 西口より、よりこいこいバス「ゆめタウン」下車徒歩5分。山陽自動車道 大竹ICから5分
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