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「生活のデザイン ハンセン病療養所における自助具、義肢、補装具とその使い手たち」

国立ハンセン病資料館
終了しました
ハンセン病療養所の患者、回復者は、神経障害による生活動作の不自由がありながらも、その人らしく暮らすために、さまざまな道具を活用してきました。
かつてはハンセン病隔離政策のもと、療養所の予算は十分でなく、多くの労働が患者によって担われていました。古くから伝わるブリキの義足や取っ手のついた鉋などは、知覚神経や運動神経の麻痺をかかえながら、患者作業や日常生活における仕事を担ってきた入所者の苦難の歴史を伝えています。
1950年代後半以降、作業療法士や義肢装具士が着任してからは、知覚を失い、思うように動かせなくなった手足を保護しつつ、使い手が叶えたい生活を実現するにはどうしたらよいかが追求されてきました。さまざまな素材の義足やカラフルな自助具つきスプーン、陶芸や音楽活動などの生きがいづくりにかかわる自助具など、使い手の願いの広がりに合わせて、道具の個性が研ぎ澄まされてきたのです。こうして、一人ひとりの生活のデザインと呼ぶにふさわしい道具が数多く作られ、使い手の暮らしを形作ってきたのでした。
それらの道具を使う人の姿からは、限られた場での生活であっても、身の回りの小さな自由までは奪われまいとする意志をうかがうことができます。本展ではその姿を、自助具、義肢、補装具の数々と、その使い手の映像や写真、語りなどを通してお伝えします。ハンセン病問題への理解を深めると共に、障害とともに生きる人びとが自らの可能性を追求してきた歩みへの関心を高めていただければ幸いです。

[関連イベント]
1. トークセッション「生活のデザイン」をめぐって(オンライン)
日時: 2022年6月17日(金)  19:00~20:30
講師: 事業部事業課 西浦直子 吉國元
定員: 先着100名、事前申込み制、参加無料
2. ワークショップ 「ブリキの義足」を作ってみよう(対面)
講師: 担当学芸員
日時: 2022年7月30日(土)、8月14日(日) 各回10:00~11:30
会場: 当館1階 ロビー
定員: 各回申込み先着5組まで、1組あたり3人まで(参加無料)
対象: 小学生以上
3. 講演会「生活のデザインができるまで-願いをかたちにする人びと-」(オンライン)
2022年7月31日(日) 菅野太洋さん (多磨全生園義肢装具士)
2022年8月6日(土)  後藤直生さん (多磨全生園義肢装具士)
各回13:30~15:00
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2022年3月12日(土)〜2022年8月31日(水)

開館情報

時間
9:3016:30
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.nhdm.jp/events/list/3356/
会場国立ハンセン病資料館
https://www.nhdm.jp/
住所〒189-0002 東京都東村山市青葉町4-1-13
アクセス西武池袋線秋津駅南口より徒歩20分、西武池袋線清瀬駅南口より西武バス(久米川駅北口行き)「ハンセン病資料館」下車、西武新宿駅久米川駅北口より西武バス(清瀬駅南口行き)「ハンセン病資料館」下車、JR武蔵野線新秋津駅より西武バス(久米川駅北口行き)「全生園前」下車徒歩10分
電話番号042-396-2909
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