Onaプロジェクトルームでは、公募で選ばれたアーティスト、Akari Fujiseの「Songs to Make the Dust Dance on the Beams」を展覧会として開催いたします。 Akari Fujiseは、コンテンポラリードローイングの考え方を軸として制作を行っています。特に見落とされた痕跡をモチーフとして、それらの価値に揺らぎを起こし新たな言語を立ち上げる探究を行ってきました。 彼女がドローイングするのは自己の内的な世界ではなく、環境と身体の相互作用のなかで生み出される線です。制作においては時にレシピエントとなり、コントロールされる側に立つことで環境を取り込みます。 今回のOnaプロジェクトルームでの展示では、スタジオデスクの痕跡をキャンバス上にトレースした「Songs to Make Dust Dance on the Beams」というドローイング作品のシリーズを発表します。アートスクールのスタジオデスクには無数のアーティストたちが制作を行った時間の痕跡が蓄積しています。それらは創造的な活動の純粋な喜びや楽しさに溢れていると同時に、アイディアを生み出す時の人間の認知活動を表す地図でもあります。今回のシリーズでは、刺繍を用いてそれらをドローイングすることで新たな言語の可能性を探索します。
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