本展のハイライト作品は、「ピクチャー・オブ・ガベージ」のシリーズで、大量の生活ゴミを用いて描かれた、神話や歴史上の人物のポーズを引用した「アトラス」、「母と子」、「マラーの死」などの計7点で、この度、世界で初めて一同に公開されます。この一連の作品は、リオデジャネイロにある南米最大規模のゴミ処理場「ジャジン・グラマーショ(Jardim Gramacho)」で清掃・廃棄物収集などに従事する人々とのコラボレーションによって制作され、彼らは、作品のモデルをつとめ、バスケットボールコート2面分の大きさで描かれ撮影されました。このようにムニーズは、地球狭しと言わんばかりに、世界中で人々を巻き込みながらさまざまなプロジェクトを展開し、精力的に作品を作り続けています。知的で社会的な意図を含みながらもユーモアあふれるムニーズの作品の世界を、みなさまにご堪能いただければと存じます。この企画は、本年度よりTWSが始めている環境とアートの新しい課題をクリエイティブに考えるシリーズ「Agenda of Art」のひとつになります。
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