本展覧会で扱うテーマは、行為そのものではなく、むしろそのあとに押し寄せる劇的な余波の方にある。ラテン語の古い諺「post coitum omne animal triste est (all animals are sad after sex)」は、性行為のあとのノスタルジアを思わせる。これは、芸術家が創作のあとに感じる疑心にも似た感情だ。単に愛や性の問題なのではない。もっと重要なのは、ジョルジュ・バタイユが「小さな死」と呼んだ恍惚感に続いて現れる、憂鬱な哀悼の念、秘められた寂しさを問うことなのである。
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