Former Aoki Pottery FactoryNatalie Tsyu + Masamichi Yoshikawa "Homage"Nov 22, 2024 -Dec 22, 2024 Nov 28 (Thu) 2024Lito元土管工場の古い木造建築、会場はその中の大きな窯の周りのスペース。入った瞬間からまるで建物全体が呼吸しているような、包み込まれるような音の重なり、ミストとスモークがその広い空間に漂い、タイムスリップしたような、異世界へ迷い込んだような感覚を覚える。ナタリー・ツゥーの音創りは、建物の持ち主へ丁寧なインタビューを何度も重ね、土地の記憶、建物や道具たちに寄り添い、地域に溶け込み、ゼロから構築するのだそう。その繊細な感性と、この古い土管工場のストーリー、それらの歴史に対するリスペクトから創られているのがよくわかる。そしてそれに呼応するように、吉川正道氏のオブジェの数々が、まるで子宮に還る赤ん坊のように、窯の中に還っていき、真新しい生命を得て「いま、ここに、在る」。観る、聴く、佇む私たち一人一人もまた、そのような感覚を覚え、なかなかその場から離れられなくなってしまう。青木製陶所そのものが新しい生命を吹き込まれ、心から喜んでいるのが伝わり、とても感慨深い。アートの持つ力や新しい気づきを、改めて感じた展覧会、ぜひ多くの方に観てほしいと願う。SHARE
Lito
元土管工場の古い木造建築、会場はその中の大きな窯の周りのスペース。
入った瞬間からまるで建物全体が呼吸しているような、包み込まれるような音の重なり、ミストとスモークがその広い空間に漂い、タイムスリップしたような、異世界へ迷い込んだような感覚を覚える。
ナタリー・ツゥーの音創りは、建物の持ち主へ丁寧なインタビューを何度も重ね、土地の記憶、建物や道具たちに寄り添い、地域に溶け込み、ゼロから構築するのだそう。
その繊細な感性と、この古い土管工場のストーリー、それらの歴史に対するリスペクトから創られているのがよくわかる。
そしてそれに呼応するように、吉川正道氏のオブジェの数々が、まるで子宮に還る赤ん坊のように、窯の中に還っていき、真新しい生命を得て「いま、ここに、在る」。
観る、聴く、佇む私たち一人一人もまた、そのような感覚を覚え、なかなかその場から離れられなくなってしまう。
青木製陶所そのものが新しい生命を吹き込まれ、心から喜んでいるのが伝わり、とても感慨深い。
アートの持つ力や新しい気づきを、改めて感じた展覧会、ぜひ多くの方に観てほしいと願う。