毎年、国際的に活躍する1組のアーティストを別府に招き、地域性を活かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭「in BEPPU」。今年は、イギリスを代表する彫刻家で、現代美術のアーティストとして活躍するアニッシュ・カプーアに決定した。カプーアによる新作を含めた国内最大規模の個展となる。
カプーアは1954年にインド・ムンバイで生まれ、現在は英国・ロンドンに在住。ロンドンのホーンシー美術学校やチェルシー美術学校で学び、第44回ヴェネツィア・ビエンナーレ(1990年)にはイギリス代表として参加。ヴェルサイユ宮殿で行った個展(2015年)やロンドンオリンピックの記念モニュメント制作(2012年)など、大規模な作品で注目を集め、今日最も影響力のある彫刻家の1人として世界的に知られている。
「in BEPPU」は、別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」(2009年から計3回開催、2015年に完結)の後継企画として、2016年より始動。第1回のアーティストは、国内外で活躍する、現代芸術活動チーム「目」。第2回の昨年は、公共空間を大胆に変容させるアートプロジェクトを展開する西野達が招聘された。今年のin BEPPUは、国民文化祭・おおいた2018及び全国障害者芸術・文化祭おおいた大会(『おおいた大茶会』)のリーディング事業のひとつとして開催される。開催概要詳細は7月上旬に発表予定。
2017年の記事:銅像が部屋の置物に、手湯が露天風呂に!? 「西野 達 in 別府」がヤバい
■基本情報
名称:アニッシュ・カプーア in BEPPU
会期:2018年10月6日(土)〜11月25日(日)
会場:別府公園(予定)
主催:混浴温泉世界実行委員会
ホームページ:http://inbeppu.com/
執筆:中井千尋 編集:岡徳之(Livit)