イタリア・ミラノで、2015年5月1日から10月31日までの184日間の日程で「2015年ミラノ国際博覧会」が開催される。そこに出展される「日本館」の展示概要が発表された。
展示テーマは、「“Harmonious Diversity” を巡る旅」。自然を慈しみ、食に関わる様々な人びとを想う感謝の気持ちを、産地から食卓まで、“食を巡る遥かなる旅” の体験を通して、来場者へ届けるという趣旨である。
日本館の展示プロデューサーを務めるのは、電通 イベント&スペース・デザイン局 局長の内藤純。参加クリエイターは、チームラボの猪子寿之、ライゾマティクスの齋藤精一、書家/アーティストの紫舟、京都造形芸術大学教授の竹村真一、クリエイティブ・ディレクター/CMディレクターの清水亮司ら。
プロデューサーの内藤氏は、「ミラノ(イタリア)は食の聖地であると同時に、デザイン・アート分野においても世界を魅了し続けている国際都市です。そこで開催される万博の日本館出展に向けて、世界で活躍する日本のトップクリエイターの方々が集結してくれました。また、展示事業者は日本ディスプレイ業界の雄である乃村工藝社と丹青社のコンソーシアムです。日本代表として、最強のチームが一丸となって、日本館の来場者に最高の感動体験を提供したいと思います」とコメントしている。
展示は5部構成で行われ、ハーフ・ミラーと映像装置を組み合わせた幻想的な空間により、日本の四季の田園風景に没入する体験を創出する構成の第一部や、第五部では「未来のレストラン」でライブ・パフォーマンスショーが演出される。観客が囲むテーブルでのインタラクションとキャストのパフォーマンス、大型映像空間演出により、一体感のあるショーを展開するなどさまざまな見どころがある。
執筆:岡徳之(Noriyuki Oka Tokyo)