毎年この季節になると、アートイベントが盛りだくさんで「今年はどれに行こう」と迷ってしまうのだが、今年は美大が開催する『芸祭』も選択肢に入れてほしい。
文系・理系の大学が研究成果を発表する学祭に対して、芸祭は美大生が制作物を発表する。美大生が自分たちの制作物を学外の人に見てもらえる数少ない機会ということもあり、渾身の作品が一堂に会する。
多摩美術大学は、11月2日(金)から4日(日)までの3日間、橋本にあるキャンパスにて『たま美づけ帝国』というテーマで開催する。各学科の学生が普段、学習・制作している教室やアトリエで作品展示を行うほか、学内のステージではお笑いコンビ エレキコミックのやついいちろう氏によるDJライブや、人気ファンクバンド SCOOBIE DOによるパフォーマンスも披露される。最終日には毎年恒例、芸祭のフィナーレを飾る「芸祭花火」の打ち上げも。
多摩美術大学『たま美づけ帝国』
http://www.tau-geisai.com/
武蔵野美術大学は、10月27日(土)から29日(月)までの3日間、鷹の台にあるキャンパスにて『民族』をテーマに開催する。自分たちが、筆を取ったり、石を刻んだりする姿を民族的だと捉えているという。こちらも作品展示のほか、学生主体で開催している入場無料の音楽イベント「MAU FOCUS」、同校造形学科デザイン情報学科出身で、現在はウェブや書籍、雑誌などを中心に活躍するイラストレーター なかむらるみ氏による講演イベントが開催される。
武蔵野美術大学『MAU ART FESTIVAL』
http://geisai.jp/
このほかにも、日大芸術学部、
http://www.art.nihon-u.ac.jp/geisai/
東京造形大学、
http://zokei-st.org/cs/
東京工芸大学、
http://www.t-kougei.ac.jp/campuslife/schedule/festival/#nakanosai
など、芸祭イベントが目白押し。
美大に足を踏み入れる数少ないチャンス。ぜひ足を運んでみては?
執筆:岡徳之(tadashiku)