公開日:2012年4月11日

GADAGO、ヨーロッパのカンファレンス「MuseumNext」に日本初のプレゼンテーターとして参加!

Tokyo Art Beat発のサービスが最先端事例としてバルセロナへ

Tokyo Art Beatを運営するNPO法人GADAGOは、2012年5月にスペイン・バルセロナでおこなわれるカンファレンス、MuseumNextに参加することになりました。日本からは初めての参加となり、テクノロジーを活用した東京発の先端事例として「ミューぽん」を紹介します。

■MuseumNextとは

ヨーロッパ最大のミュージアム分野におけるソーシャルメディア/デジタルメディアのカンファレンスです。世界中の美術館関係者が集まり、講演、事例研究のセッション、ワークショップなどを通して活気のある議論が交わされます。

今年は34ヶ国から、42の団体がプレゼンテーターとして参加。美術館でのメディア活用の最先端事例が世界中から集まります。
たとえば・・・
ニューヨーク近代美術館(MoMA)コペンハーゲン国立美術館でのモバイルへの取り組み
テイト(Tate)で子どもたちと実験したウェブカメラ連動アプリの事例
ヴィクトリア&アルバート博物館でのGoogle Analytics活用事例

プログラムやセッションの概要を見ているだけでもワクワクしてきますね!
今回GADAGOは世界中から専門家の集まるこのカンファレンスで、日本から初めてのプレゼンテーターとして、東京という多くの美術館の集まる都市の魅力とその可能性を発信します。

日時:2012年5月23日(水)〜25日(金) 3日間
場所:スペイン・バルセロナ市内 バルセロナ現代文化センター(CCCB)

☆昨年は各セッションの様子がウェブで録画配信され、世界中から熱い視線が注がれました。MuseumNextサイト内のブログ記事(英語)もおすすめです。
昨年の様子:

■GADAGOのプレゼンテーションについて

美術館の割引を提供するiOSアプリ「ミューぽん」の約1年半にわたる実績を、東京発の先端事例として世界に紹介します。
展覧会をめぐるコミュニケーションを集約した「ミューぽん」は、美術館にとっては低い敷居でデジタルマーケティングの実験ができる場でもあります。美術館にそのようなプラットフォームを提供している「ミューぽん」について、美術館との関係やその運用を中心に発表します。

■主催からのメッセージ

主催Sumo Design社のジム・リチャードソン氏より、GADAGO、そして東京と日本のすべての美術館関係者の皆様へ、メッセージをいただきました。

 わたしは東京を訪れたとき、Tokyo Art Beatのアプリを片手に街をまわり、 より多くの人に、より良い芸術文化体験を提供するGADAGOの素晴らしい活動を知りました。そして、展覧会やイベントの割引を提供する「ミューぽん」のことを知った時は感動しました。 他の国の様々な文化都市にも展開できる仕組みではないでしょうか。
 MuseumNextは世界中のベストプラクティスを共有する場です。「ミューぽん」はテクノロジーを活用した、革新的なアートのプロモーション事例といえます。私たちは、GADAGOの発表を楽しみにしています。

 東京には、とても活発でエキサイティングなカルチャーシーンがあります。日本からこのようなイノベーションが出てくることも、不思議ではありません。グローバルなコミュニティを形成しているMuseumNextで、日本からも成功体験を共有したいと思う美術館・団体が、今後増えることを願います。

 MuseumNextでは、34ヶ国から350人の参加者が集まります。まさに世界中の最新の事例とアイディアが交換される場です。今年のチケットは売り切れましたが、各プレゼンテーションは動画としてインターネット上で配信します。同じ志をもつ日本の皆様にも、世界各国からの発表を楽しんでいただければと思います。

                                ジム・リチャードソン

世界中から様々なメディア活用の最先端事例が集まる3日間。日本初のプレゼンテーターとして、GADAGOは東京、そして日本の美術館が持つポテンシャルを世界に伝えます。そして、世界の最先端のセッションを生で体感し、専門家の集まるグローバル・カンファレンスの熱気を吸収して、東京に持ち帰りたいと思います。
皆さん、ぜひ録画配信もチェックしてくださいね。帰国後、TABlogでのレポートも予定しています。お楽しみに!

■メディアの皆様へ:取材の依頼について

世界中から最先端の事例と専門家が集うミュージアム・ネクストへの参加にあたり、報告やインタビューなどといった取材の依頼を受け付けています。詳細は担当までお問い合わせください。

chiquichika

chiquichika

ブラジル生まれのスペイン育ち、帰国後から東京在住のアートファン。2010年より5年間、Tokyo Art Beatのスタッフとして勤務。現在は、2歳になる娘とどんぐり拾いやアートめぐりを楽しんでいる。