インスティトゥト・セルバンテス東京「全ては見かけ通りというわけではない」
それを、チェマ・マドス (マドリッド1958年)は証明しようとしている。日常に隠れていることが新しい世界を引き出す。メタファーによる手法で新しい次元が現実の感覚をより直接的なものに変えようとしている。彼のフォトスタジオには、ばかげたもの、パラドックス、ユーモア-機知に富んだ短評や格言などが集まってくる。思考がその対象を越えて進展させ始め、ダダイズム的な文脈を確立させる。マドスは認識できるパターンを思いつき、その皮肉を使って、万国共通な方法で導き、見る人とのある関係を確立している。
そうした写真は単にそこに存在したというものの映像(携帯できる偶然の記憶)というものではなく、フェルナンド・カストロによれば、見えなくなることを意識して見なければならないものでもある、ということだ。その写真というメタファー化の中に独特なシンメトリーのものを位置づけたり、簡単な移動や現実のものを変化させた観点を我々に気づかせようとしたりしている。
2000年にスペイン写真大賞を受賞した写真家チェマ・マドスの作品展。日常のどこにでもあるようなマッチ棒の燃えさしや口紅ケース、パエリア鍋などが、そのもの自体の意味を失って全く新しいアート作品に生まれ変わります。日本初公開のモノクロ写真64点を展示。
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