世田谷文化生活情報センター 生活工房 フォローする
「死=muerte」さえも「友人=amigo」と言い切るほど生命の喜びに満ちた国・メキシコ。メキシコの人々が、テキーラの原料であるマゲイ(龍舌蘭の一種)やノパル(ウチワサボテン)などの植物を呑み、食べ、まとうといった衣食住に活用して生活する様には、ひとつの生命を自分の生命にまるごと取り込んでしまうような、生への明るい貪欲さがあります。
そんなメキシコの人々と自然との色濃い結びつきに惹かれたアーティスト・荒木珠奈は、現地の植物や天然染料を用いたり、先住民と共同制作を行うなどして作品を制作しています。その作品の数々は、メキシコの太陽の熱を内に秘めた圧倒的な存在感を放ちながら、星のまたたきのようなそこはかとない詩情をもたたえ、見る者の心に迫ってきます。
本展では、荒木がメキシコで出会った動植物—マゲイ、ヒカラ(ひょうたん)、ジャガー、ウサギなどをキーワードに、荒木がメキシコという国そのものを現地の生活素材で表現した「El Ombligo de la Luna/月のへそ」(2005年)や、メキシコと世田谷の小学生とのワークショップを経て制作した作品など、新作を含む荒木の作品27点を展示。
同時に、荒木と同じくメキシコに惹かれ続けた世田谷ゆかりの画家・利根山光人(1921-94)が愛でたメキシコ民芸品、紙漉き・版画・製本を手掛けるチアパス州レニャテーロス工房の作品あわせて62点を、さまざまな連環のなかで配置し、会場内にメキシコの「生」を再構築します。さらに会期中には、メキシコの古代紙や料理を作るワークショップ等、五感でメキシコを体験していただく機会を設けます。
ワークショップ、トークイベント詳細はサイトをご覧下さい。
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