カスヤの森現代美術館今回この展覧会では「食欲」→「欲望」に焦点を当て、食卓が映り込んだシャボン玉の写真と白磁の食器を積み重ねた彫刻を考えています。ライオンは空腹時以外に他の動物を襲いませんが、人間の「食欲望」は食べることそのものへの飽くなき欲望であり、ローマ市民の嘔吐部屋が象徴的な例として上げられます。食事を楽しむために、満腹になれば嘔吐部屋に行って吐き、食卓に戻って何度でも食べ続ける。人間の欲望の根源にあるものは、ときに自然の摂理に反するものであり、言葉によって意味づけられたこの人間社会にのみ発生し、生命維持の基になる単純明快な欲求とは全く質の異なるかたちへと進化しています。日本では近年グルメブームに伴うグルメ雑誌の発売や食べ物を扱ったテレビ番組が絶えず放送されています。異文化社会から訪れた外国人はこういった現象に驚くようです。日本の食文化は世界に誇るものがありますが、ストレスの多い日本社会では異常に欲望を掻き立てる情報が渦巻いているように思えます。
オープニング・パーティー: 6月1日(日) 14:00~
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