本展で李禹煥は新作の絵画と彫刻を発表。SCAI THE BATHHOUSEでは5年ぶりの、日本では2005年の横浜美術館で開催された近作展以来の個展となります。大きな画面にほんの少しのストロークが加えられただけの絵画や、手を加えていない形のままの鉄板と石とを組み合わせた彫刻が展示されますが、李禹煥の作品の大きな特徴である「余白」は、「作らない」という意図的な行為によって作り出されています。この姿勢は、李禹煥が作品を制作し始めた時から一貫しており、余白によって作品に無限の広がりが生じ、鑑賞者に大きな自由が与えられることになります。またこの独特な作品表現は、東西文化のあり方や人の存在や思考について、深い思索を行った結果辿り着いた形態であり、非常に哲学的な問題意識を孕んでいるといえます。
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