GALLERY at lammfrommでは、須藤由希子が表紙と挿画を手がけた、梨木香歩の小説「この庭に〜黒いミンクの話」(理論社 刊)の原画展を開催いたします。須藤由紀子は、主に紙と鉛筆を用い、家、庭、植物、人物など、日々の暮らしにたたずむものや風景を描きます。それらは自分にとって、リアルな世界であり、基本となるところだから描くのだと須藤はいいます。須藤の描く作品には、わずかに
ずれたような構図構成と独特の距離感があり、それは、どこか懐かしい瓦屋根の家や、庭から溢れた草花など、なにげない日常の一コマの中に潜んでいる個性を引き立たせているかのようにもみえます。
今回、GALLERY at lammfrommでの展覧会では、児童文学や絵本の分野でも活躍する作家、梨木香歩の小説「この庭に〜黒いミンクの話」のために須藤由紀子が描いた原画ドローイング全28点を展示、販売いたします。夢と現実の間をさまよう梨木香歩の不思議な物語世界。そのゆっくりとした時間の流れや情景、温度が見事に読み手に伝わるように織り込まれた、須藤のモノクロのドローイングは、ストーリーに絶妙な間を与えており、静かな短編映画を観たような感覚すらおぼえます。物語から抜け出て、ギャラリーの空間に展示されるドローイングの数々は、観るもの一人一人に新たなストーリーを感じさせることでしょう。どうぞこの機会にご高覧ください。
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