AITルームマリア・リンド氏は、2005年より、スウェーデンの政府系文化財団IASPIS(イアスピス)のディレクターとして仕事をしています。IASPISは、ストックホルムにある財団で、アーティスト・イン・レジデンス事業のほか、アーティストのプロジェクトへの助成を行ったり、近年ではヴェニス・ビエンナーレやフリーズ・アート・フェアーに参加するなど独自のプログラムを展開しています。AITは、2003年よりスウェーデンのアーティストの受入機関として、レジデンスの提携事業を行っています。http://www.iaspis.com/
マリア・リンド氏は、2002年から2004年にかけては、ミュンヘンのクンストフェラインのディレクターを務め、多くのキュレーターと共に、さまざまなプロジェクトやワークショップ、展覧会を企画してきました。そこでは、アート・センターとして運営あるいは成長していくためのさまざまな新しい試みを提案し、実験的な企画が行われていました。彼女の仕事の実績は、ヨーロッパにおける主要なキュレーターの一人として認知され、特に、ロンドンのアート専門誌『Frieze』(2006年9月101号)の「新組織主義(new institutionalism)」という記事においても、彼女をはじめとするキュレーターたちの活躍が論じられ、今日のキュレーターの役割や実践について、さまざまな問いかけがなされています。例えば、現代美術の鑑賞者層が多様化し、美術館がさまざまな娯楽や商業ビジネスとの競争を強いられるようになっている今日、美術館にはどのような役割があるのか、といった問いは、日本の美術館の状況に照らすこともできるでしょう。
今回のトークでは、彼女のキュレーションや新しい美術館の考え方を、ミュンヘンでの経験を通じて話をする予定です。初来日となる彼女のトークに、皆様のお越しをお待ちしております。
逐次通訳つき(和英)
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