ワコウ・ワークス・オブ・アートロサンゼルスを拠点に活躍しているジェームス・ウェリングは、アルミホイルやベルベットを用いた抽象的な写真でその活動を広く知られるようになりました。その後、鉄道や建築物から風景に至るまで日常的断片を写した白黒写真や、光のグラデーションで見せる抽象的フォトグラムまで、30年に及ぶキャリアの中で、実に多様な作品を発表しています。2年振りの個展となる今回は、作風を次々と変化させながらも一貫して「写真とは何か」を問い続けているウェリングにとって、これまで以上に写真の光学的原理にこだわり、制作された最新作シリーズを中心に展示いたします。
「Flowers」と題したシリーズでは、白黒フィルムに花(ルリマツリ)を置いて感光させ、光の7原色でプリントしています。また、「Screens」と題したシリーズでは、光を直接印画紙に当て、複雑な干渉模様を作り出しています。カメラを使用しない最も純粋な写真的現象であるといえるフォトグラムという手法を用い、写真の本質を追求したそれらの画面は、そこに写る被写体への注視ではなく、その背後に存在する不可視なものへと、鑑賞者の意識を導きます。
*3月4日(土)まで展示期間延長
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