公開日:2024年5月9日

週末見たい展覧会5選。菅木志雄や伊藤潤二の個展、デ・キリコ展など【2024年5月第2週】

毎週更新。TABが取材した展覧会や、編集部が注目する展覧会をピックアップ。今週は出光美術館、デ・キリコ展、菅木志雄展、伊藤潤二展、BankART Life7の5選。

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*5月スタートのおすすめ展覧会はこちらをチェック

「出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅠ 復刻 開館記念展—仙厓・古唐津・中国陶磁・オリエント」(出光美術館、東京)

2024年12月からビルの建替計画に伴い休館に入る出光美術館。本展では、58年前に開催された開館記念展を一部再現するような展示が行われており、ゆるふわタッチの禅画でおなじみ仙厓の書画や、古唐津、中国の陶磁や青銅器、オリエントの美術などが並ぶ。帝劇ビルの9階に浮かぶ独特の展示空間を堪能する休館前最後のチャンスを逃さないようにしたい。

会場:出光美術館
会期:4月23日~5月19日
ミューぽんで200円OFF!(2名まで割引)

「デ・キリコ展」(東京都美術館)

日本では10年ぶりとなるデ・キリコの大規模個展が東京都美術館で開催中。代表作「形而上絵画」は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットをはじめとするシュルレアリスム画家に大きな影響を与えたと言われる。本展では、キリコとシュルレアリスム画家たちとの交流の様子や、初期から継続して描いていた作家独自の解釈による古典主義絵画も展示されており、彼のミステリアスでどこか違和感のある作風を総観できるような機会となっている。展示の様子はこちらのフォトレポートから。

会場:東京都美術館
会期:4月27日〜8月29日

菅木志雄 「あるというものはなく、ないというものもない」(小山登美夫ギャラリー六本木、東京)

李禹煥や関根伸夫などとともに「もの派」を代表するアーティストの菅木志雄。木、石、金属、ロープなどのありふれたものを素材として使い、もの同士の関係性やものと場の作り出す状況に焦点をあてた作品を制作する彼の個展が、小山登美夫ギャラリー六本木開催中だ。展覧会の予習として「もの派」についての解説記事や、菅本人へのインタビューもあわせてチェックしてみてほしい。

会場:小山登美夫ギャラリー六本木
会期:4月27日~6月8日

「伊藤潤二展 誘惑」(世田谷文学館)

恐ろしく、グロテスクながらも美しいマンガを描き出す伊藤潤二。国内外で高い評価を受ける彼の原画やイラスト、挿絵や下絵、資料など合わせて約600点が展示される展覧会が開催中だ。展示室の後半では、彼が書き溜めていたSF小説や、エッセイマンガなど、彼のユーモアあふれる内面に迫るような展示も行われており、伊藤潤二の世界に深く引きずり込まれるような展覧会となっている。詳細はこちらのフォトレポートから。

会場:世田谷文学館
会期:4月27日〜9月1日

「BankART Life7『UrbanNesting:再び都市に棲む』」(BankART Station、神奈川)

第8回横浜トリエンナーレも残すところ約1か月、まだ訪れていない方も、もうすでに訪れたという方も、大規模連携企画展である「BankART Life7『UrbanNesting:再び都市に棲む』」はチェックされただろうか。歴史的建造物や港湾倉庫などの遊休施設を文化芸術に活用することをミッションに活動を続けるBankART1929が、みなとみらい線「新高島駅」地下1階に広がる大空間、BankART Stationを舞台に展開する本展。週末には横浜の都市に設置されたパブリックアートを巡るツアーも開催されている。アート巡りツアーの詳細は公式ウェブサイトをチェック。

会場:BankART Station
会期:3月15日~6月9日

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